新型BMW M8、600ps超の4WDで9月発売か:前編

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BMWは、新型の「M8」と「M8 コンペティション」を公開した。

 

昨年6月、約20年の眠りから目覚めた新型8シリーズは、現行の6シリーズの後継車でもなければ、7シリーズの単なるクーペ バージョンでもない、純然たる「スポーツカー」として、我々の前に帰ってきた。

 

ラグジュアリークーペのメルセデス・ベンツSクラスクーペはライバルにあらず、「スポーツカー」であるアストンマーティンDB11やポルシェ911がライバルだと高らかに公言したのは印象的だった。

 

そんな「スポーツカー」のポテンシャルを極限にまで研ぎ澄ました「新型M8」は、メルセデスAMG E63やE63Sをぎゃふんと言わせたM5を凌ぐ動力性能を備える。

 

Sクラスクーペと911を足して2で割ったようなクルマ、「新型M8」。一体どんな「スポーツカー」なのだろうか。

 

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▶BMW史上最高の動力性能

エンジンの話の前に、新型M8は、クーペが2モデル、コンバーチブルが2モデル用意される。いずれのモデルも、M8とよりパワフルな「M8コンぺティション」が設定され、合計4モデルが展開される。

 

そんな4つのモデルには、M5に採用されている4.4ℓV8ターボが搭載される。M8クーペとM8コンバーチブルのパワーは、600ps@6000rpm / 750Nm@1800 – 5600rpmを発揮。0-100㎞/h加速は、M8クーペが3.3秒で、M8コンバーチブルが3.4秒。最高速度は、いずれもリミッター作動で250㎞/hだが、オプションの「Mドライバーズ・パッケージ」を選択すると、最高速度は305㎞/hとなる。標準となるM8であるが、動力性能においては、M5コンペティションと同等である。さすがは、BMWのフラッグシップGT。それにしても、わずか1800rpmで750Nmのトルクは強烈だ。モリモリと溢れんばかりのパワーは、日常使いでの満足感も相当に高いだろう。

 

続いて、究極モデルのM8コンペティション クーペとコンバーチブル。吸気システムの改良とエンジンマウントの強化により、パワーはM5コンペティションと同じ625ps@6000rpm / 750Nm@1800 – 5800rpmを発揮する。0-100㎞/h加速は、M8コンペティション クーペが3.2秒で、M8コンペティション コンバーチブルが3.3秒。最高速度は、いずれもリミッター作動で250㎞/hだが、オプションの「Mドライバーズ・パッケージ」を選択すると、最高速度は305㎞/hとなる。

 

M8コンペティション クーペは、M5コンペティションを0.1秒上回るパフォーマンスを実現。名実ともにBMW史上最強最速の一台なのだが、上品でエレガントな佇まいが故、見た目とパフォーマンスのギャップに改めて驚いてしまう。

 

話は前後するが、トランスミッションは全てのモデルが共通で、意のままのスロットルワークを実現するZF製8速ATが組み合わされる。そして、駆動方式はRWDへ切り替え可能なリアバイアス(後輪寄りのトルク配分)の4WD(M xDrive)となる。ちなみに、M xDriveには3つのモードが用意されており、「4WD」、「4WDスポーツ」、「2WD(DSCの解除が必要)」が愉しめる。

 

エンジンに関するトピックの締めくくりは「音」。新型M8は、電子制御式フラップを内蔵したMスポーツ・エキゾースト・システムを搭載する。走行モードにより、うっとりする重厚で官能的なサウンドから迫力満点のエキゾースト・ノートまで、サウンドジェネレーターを使わない「生音」による走りの演出も抜かりが無い。

 

新型M8の走りは、後編へ

 

Source:BMW

 

Photo Source:BMW

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