ゴルフGTIのエンジンを搭載するティグアン登場

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フォルクスワーゲンは、ティグアンの欧州仕様ハイラインに、ゴルフGTIのエンジンを搭載するモデルを追加した。

 

現時点では、日本への導入は不明だが、「4WD のGTI」という超魅力的なスペックを備えるだけに、是非とも日本法人には、前向きに検討してもらいたいものだ。

 

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▶瞬発力ではGTIに勝るティグアン

新しいティグアンのハイラインに追加されたハイパワーエンジンは、ゴルフGTIに搭載される2.0ℓ4気筒ターボ。パワーは、220ps/350Nmを発揮する。最高出力は10psダウンしているものの、最高トルク350Nmは、GTIとほぼ同じ1,500rpm~4,400rpmで発揮する。

 

組み合わされるトランスミッションは、7速DGSで、4MOTIONにより四輪全てを駆動する。コンパクトSUVに、ホットハッチの弾けるようなエンジンを詰め込んだティグアンは、0-100㎞/h加速を6.3秒でこなす俊足ぶり。10psパワーダウンしているにもかかわらず、およそ1.7tのティグアンの方が、1.380kgのゴルフGTIよりも、0.1秒速いのである。やはり、四駆による効果なのだろうか。

 

一方の最高速度は、ティグアンが225㎞/hで、249㎞/hのゴルフGTIに軍配が上がる。とはいえ、常用域のトルク特性がゴルフGTI並みで、瞬発力では一歩リードするティグアンは、やはり相当に魅力的だ。

 

▶TDIのトップモデルはさらにパワフルで速い

世界的にSUVブームが過熱している中、パワーや動力性能をめぐる争いも熾烈を極めている。そんな中、ゴルフGTIのエンジンを搭載したティグアンよりも、さらに上を行くティグアンが存在する。

 

ティグアンTDI  *SCR  4MOTIONだ。このモデルも、ハイラインのトップモデルになるのだが、エンジンは2.0ℓ4気筒ターボディーゼルを搭載し、ゴルフGTIのエンジンを優に上回る240ps/500Nmという怒涛のパワーを発揮する。

 

組み合わされるトランスミッションは、7速DGSで、4MOTIONにより四輪全てを駆動する。1.8t超のボディは、500Nmという溢れんばかりの強力なトルクにより、0-100㎞/h加速を6.2秒でこなす。めちゃくちゃ速い。しかも、最高速度は230㎞/hと、ゴルフGTIのエンジンを搭載したティグアンよりも速いのである。

 

最近CMでよく見かける日本仕様のティグアンTDIは、150ps/340Nm。パワーの差は、歴然。欧州仕様が、恨めしくて仕方ない。

 

ディーゼルという経済性とオフロードでの悪路走破性と力強い駆動力。加えて、オンロードでの、ホットハッチ顔負けの動力性能。買うなら、断然、オールラウンダーのTDIか。

 

こちらも現段階では、日本導入については不明だ。ゴルフGTIのエンジンを搭載したティグアンとオールラウンダーのティグアンTDI。両モデルともの導入が難しいなら、せめてTDIのトップモデルだけでも導入して頂きたいものだ。

 

*SCRとは、排出ガス中の窒素酸化物を化学反応により窒素と水に還元するシステムの略称。

 

 

Photo source:Volkswagen

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