AUTO JACKでも非常に注目度の高い、 メルセデスAMG A35 4MATIC。そんな注目度No.1のA35の試乗動画が公開された。
ホットハッチ界の永遠のベンチマーク「ゴルフR」に、306ps/400Nm という強靭なエンジンで挑む。果たして、ゴルフRを超えることはできるか。
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▶動画の日本語解説
エンジンについて:
AMG A35 4MATICは、2.0ℓ直列4気筒ターボを搭載し、306ps/400Nmを発揮。300ps超ということでパワフルではあるが、やんちゃというほどでもなく、明確な個性を感じにくい。とはいえ、エンジンレスポンスは鋭く、現行の2.0ℓ4気筒ターボとしては及第点に達している。
ドライブモードを「スポーツ+」にした時は、トップエンドまで気持ちよく回り、パワーをしっかりキープしてくれる。
トランスミッションについて:
7速AMGスピードシフトDCTは、電光石火のギアシフトだ。本当に速い。
駆動方式について:
これまでの電子制御式油圧多板クラッチから、電子制御式多板クラッチに変わることで、前輪のスリップを予見して、早めに後輪へトルクが配分できるようになったため、前輪がスリップすることなく、四輪全てでしっかりと路面をとらえて走行できるようになった。
この点、現行のA45の4WDシステムでは、前輪のスリップを検知しないと後輪にトルクが配分されないため、スリップとその直後の後輪の突然の駆動がとてもストレスだった。しかし、A35ではこの課題が解消されており、シームレスな4WDが実現されている。
走りについて:
エンジン裏側にアルミ製のプレートをボルトで固定し、フロント部分のねじり剛性を向上させたことで、高速走行でもクルマの挙動が安定。この剛性アップにより、足もしなやかに動くようになり、ステアリングの反応は精確にして鋭い。
ドライブモードを「スポーツ+」にすると、エンジンレスポンスはもちろん、ハンドリングはキレ味を増し、絶妙なボディコントロールで、ピレリPゼロタイヤの路面を掴むかのような強力なグリップで、ワインディングロードを小気味よく駆け抜ける。まさしく、A35との対話を愉しめる瞬間だ。
一方、粗い路面状況での走りは、まだゴルフRには敵わない。サスペンションの熟成が必要だ。しかし、A35では、ドライブモードとダンパーの減衰力を別々に設定できるため、走りながら最適な乗り心地を見つけることができる。とはいえ、「コンフォート」でも、ゴルフRの域には達していない。
街中での日常使いや、高速道路での長距離運転では、メルセデスの本領発揮。プレミアムな走りを存分に味わえる。
▶AMG A35 4MATICの総評
A35は、A45の圧倒的なパワーと速さはない。しかし、A45では実現できなかった快適な乗り心地と、シームレスな4WDを備え、日常使いと長距離ドライブにおいては、文句なしのプレミアムホットハッチだ。
もちろん、ドライブモードを「スポーツ+」にすれば、純粋なホットハッチとして、手応え十分のドライビングを愉しめる。そして、ゴルフRにはない、一段上のラグジュアリーなインテリアも、大きな魅力の一つ。
価格は、およそ610万円からと、AMGとしては最もお値打ちだ。しかし、可変ダンパーやエアロダイナミクスパックなどのオプションを選べば、あっという間にイイお値段になってしまうのは、メルセデスの宿命か。
Source: AUTOCAR
▶AMG A35 4MATIC スペック
Photo source: Mercedes-Benz
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