いよいよ、BMWが誇る最強Mモデル「M8」と「M8 コンペティション」が、来年3月に開催されるジュネーブモーターショーで発表されるようだ。
今年6月、約20年の眠りから目覚めた新型8シリーズは、現行の6シリーズの後継車でもなければ、7シリーズの単なるクーペでもない、純然たる「スポーツカー」として、我々の前に帰ってきた。
印象的だったのは、「スポーツカー」のアストンマーティンDB11やポルシェ911がライバルである、と高らかに公言したことだ。「ラグジュアリークーペ」のメルセデス・ベンツSクラスクーペはライバルではないと言う。
そんな「スポーツカー」のポテンシャルを究極にまで研ぎ澄ました「M8」は、メルセデスAMG E63やE63Sを、ぎゃふんと言わせた新型M5を凌ぐ動力性能を備えるようだ。
Sクラスクーペと911を足して2で割ったようなクルマ、「M8」。一体どんな「スポーツカー」なのだろうか。
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▶BMW史上最強最速の動力性能
M8のエンジンは、他のBMWモデルでも盛んに採用されている4.4ℓV8ターボを搭載。しかし、パワーはマックスまで引き上げられ、M5の600psはおろか、M5コンペティションの625psを凌ぐ630psを発揮すると言われている。さらに、より過激なM8 コンペティションにおいては、650psを発揮するという。M850iからは、なんと100ps以上のパワーアップを図る。
トランスミッションは、ZF製8速ATが組み合わされ、駆動方式は、RWDへ切り替え可能なリアバイアス(後輪寄りのトルク配分)の4WD(M xDrive)となる。
パフォーマンスは、0-100㎞/h加速をM5コンペティションの3.3秒以下で駆け抜けるだろう。M8とM8コンペティションは、全てのBMWモデルを凌駕する最強最速の一台となるはずだ。
▶M8コンペティションは究極のサーキット志向
8シリーズの足回りは、ルマン24時間耐久レースに参戦したM8GTEで鍛え上げられたノウハウが注ぎ込まれている。M8やM8コンペティションでは、ノーマルの8シリーズで丸く優しく躾けられていた走りを、過激でエキサイティングな走りへと躾け直す。
M8コンペティションにおいては、優雅なアルピナとは真逆のリアルガチなサーキット志向のセッティングが施されるだろう。とはいえ、「コンフォート」モードでは、スポーティだが上品な走りを披露してくれるはずだ。
▶M8コンペティションに心が揺れる
M8は、M5コンペティションを超える動力性能を備える。しかし、M8コンペティションは、M8のさらに上を行くパフォーマンスと、男前な外観を纏う。
M8コンペティションは、M8ではクローム塗装で仕上げられているパーツが、グロスブラックないしはカーボン製のパーツへとアップグレードされる。カーボン製のルーフやミラーキャップ、リアスポイラーは、やはりカッコいい。しかも、インテリアにもカーボン製トリムがあしらわれるので、心が揺れないわけがない。
M5とは違うギアレバーのすぐ傍のスターターを押すと、クワッドエキゾーストから轟音が響き渡る。パドルシフトの横に煌めく真紅の「M1」と「M2」のボタンで、自分好みのセッティングへ瞬時に切り替える。あとは、「駆け抜ける歓び」へ向かって、てアクセルを踏み込むだけ。
650ps、3秒台前半、黒ずくめのエクステリア。やっぱり、M8コンペティションだ。
関連記事:新型BMW M8、600ps超の4WDで9月発売:前編
▶今後の展開
「M8」と「M8 コンペティション」は、冒頭でも紹介した通り、来年3月に開催されるジュネーブモーターショーで発表される。発売時期はまだ不明であるが、両モデルとも同時に発売されるようだ。
Photo source:BMW
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