6月6日、プジョーは同社のフラッグシップセダン「508」のステーションワゴンモデル「508SW」を一部公開した。508SWの正式なお披露目は、10月に開催されるパリモーターショーとなる。
プジョーによると、Dセグメントは同社にとって今後も重要なマーケットと位置付けており、ライバルであるシュコダ スパーブ、フォード モンデオ、そしてフォルクスワーゲン パサートに引けを取らないプジョーの独自性をアピールできる製品投入を推し進める構えだ。
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▶ボディに表れるデザインと実用性の巧みな両立
エクステリアデザインは、リアエンドにかけてなだらかに傾斜したファストバック風のスタイルとなり、セダン同様、スポーティかつエレガントなボディラインとなる。セダンよりも全幅が若干拡大し、先代よりも60mm最低地上高が低くなることで、アグレッシブな印象を強める。
そして、シャープなデザインのLEDヘッドライトやフロントグリル、ブルーライオンの牙のようなデイタイムランニングライトは、威圧感すら感じる躍動感あふれる顔つきだ。
このように、プジョーの508SWにかけるデザインへの思い入れは強く、通常のラゲッジスペースを先代比で30ℓ少ない530ℓとしたことからも、デザイン優先のプジョー独自の戦略が伺える。
ただし、「マジックフラットシート」という分割可倒式の後席を倒すと、1,780ℓの大きなラゲッジスペースが確保される。代替案を周到に用意してきているところは、デザインのためならあっさり実用性を切り捨ててしまう、これまでのプジョーとは違う。
▶フランス流の先進インテリア
ピラーレスのドアを開けると、異端児プジョーの象徴のような小ぶりなステアリングと、12.3インチのフルデジタルのメータークラスターと、8インチのインフォテインメンスクリーンで構成される「i-Cockpit」が鎮座する。
そして、人間工学に基づき体を包み込むように設計された「ラップアラウンドシート」には、オプションで本革やアルカンターラシートだけでなく、マッサージ機能まで追加できる。
もちろん、コネクティビティも抜かりがなく、3D表示のナビや、アップルカープレイ、アンドロイドオートにも対応する。
▶5種類のパワーユニット
パワーユニットは、ガソリン2種、ディーゼル3種の計5種がラインアップされる。
ガソリンエンジンは、2種類の1.6ℓピュアテックエンジン(180ps, 225ps)が用意され、ディーゼルエンジンは、1.5ℓブルーHDiエンジン(130ps)と2種類の2.0ℓブルーHDiエンジン(160ps, 180ps)の3種類となる。
1.5ℓのディーゼルには6速マニュアルが組み合わされ、それ以外のエンジンには8速ATが組み合わされることになる。なお、これらのパワーユニットは、EMP2プラットフォームに搭載される。そして、プラグインハイブリッドモデルは、2019年後半頃の導入となる予定だ。
▶先進装備
先進装備としては、ナイトビジョンが508SWに初めて採用されることになった。
▶今後の展開
発売時期や販売価格を含め「508SW」の全貌は、パリモーターショーで正式に発表されることになる。日本導入は来年以降になるだろうが、パサートを脅かすことができるかが注目される。
Photo source:PEUGEOT
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