パリモーターショーで、7代目となる新型3シリーズを発表したBMW。早くも、11月末から開催されるLAモーターショーで、Mパフォーマンスのトップモデル「M340i / M340i xDrive」を披露する。
「M340i / M340i xDrive」は、M3ほど本格的なサーキット志向ではないが、スポーツカー顔負けの卓越した動力性能を誇る。ライバルは、メルセデスAMG C43、アウディS4。
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▶ライバルに一歩リードの動力性能
M340i / M340i xDriveは、3.0ℓ直列6気筒ターボを搭載。アルミ製のクランクケースと、シリンダーヘッドを採用した新型エンジンは、タービンレスポンスが25%向上したツインスクロールターボを装着する。パワーは、374ps/500Nmを発揮。現行の340iよりも、48ps/50Nmの大幅なパワーアップを実現した。
トランスミッションは、最新の8速ステップトロニックスポーツATが組み合わされる。低ギアでは、ショートレシオで加速力が鋭くなっている。加えて、新しく導入されたローンチコントロールにより、停止状態から一気呵成に強烈に加速する。進化を重ねるZF製の8速ATは、シフトプログラムが見事なスポーツドライビング仕立てとなっており、ドライバーのアクセルの踏み込みに寸分の狂いなく瞬時に反応してくれるという。もちろん、シフトショックはほぼ皆無。ドライバーは、右足の動き一つでいとも簡単にBMWのストレートシックスのパワーを面白いほど自在に操れるのだ。こんな話を聞くと、日本導入が待ち遠しくてたまらなくなる。
パワーはライバルと肉薄するも、ローンチコントロールを備えた最新のトランスミッションにより、M340i / M340i xDriveは、ライバルも嫉妬する韋駄天へと進化している。
パフォーマンスは、0-100㎞/h加速が4.4秒。340iの5.1秒から、0.7秒も短縮。速い、めちゃくちゃ速い。C43の4.9秒、S4の4.7秒よりも、明らかに速い。今のところ、M340i / M340i xDriveが、一番速い。
しかも、Mスポーツエキゾーストシステムが、いい仕事をしてくれるらしい。ドライブモードを、「スポーツ」か「スポーツ+」に切り替えると、デュアルエキゾーストパイプから、迫力満点のスポーティなサウンドが轟くそうだ。
パワフルで、速くて、刺激的。うーん、魅力的。
▶快適でスポーティな走り
7代目3シリーズは、ボディは大きくなったものの、車重は55㎏の減量に成功。ボディ剛性も従来より50%向上している。前後重量配分は、50:50をキープ。そして、フロントとリアのトラックは、よりワイドに。軽量化、50:50の理想的な重量配分と低重心、ワイドトラックにより、ボディのかっちり感はもとより、直進安定性やコーナリング時の回頭性も一層の磨きがかかっている。
サスペンションは、フロントがダブルジョイント・スプリング・ストラット式、リアが5リンク式となる。Mスポーツサスペンションの装着により、車高が10㎜低くなっている。最新のダンパーコントロールシステムにより、凸凹道や、きついカーブでも、終始フラットな姿勢をキープする。
スポーティなセッティングであるが、よく動く足のおかげで、乗り心地は快適に違いない。オプションのアダプティブMサスペンションを選べば、四輪それぞれが、ダンパーの減衰力を電子制御するので、さらに上質な乗り心地が手に入るだろう。
駆動方式は、M340iが後輪駆動で、M340i xDriveがリアバイアス(後輪寄りのトルク配分)の四輪駆動。M340i xDriveには、Mスポーツディファレンシャル(BMW版LSD)が標準装備となる。これにより、後輪へのトラクションがさらに増すだけでなく、走行安定性とコーナーでの回頭性が向上する。400ps近いパワーを、余すところなく使い切るには、M340iよりも、M340i xDriveの方が良いだろう。Mスポーツディファレンシャルがあるだけに。
18インチの専用ホイールの奥には、Mスポーツブレーキであるブルーのブレーキキャリパーがのぞく。タイヤは前後でサイズが違う。フロント225/45R、リア255/40Rだ。ご安心あれ、19インチホイールが、オプションで用意されている。
M340i xDriveは、リアバイアスの四輪駆動で、スポーツドライビングが十分に愉しめる。しかも、乗り心地も快適で上質そうだ。ガッチガチの硬派なM3よりも、魅力的に見えてしまうのは、私だけだろうか…
▶今後の展開
詳細なスペックや発売時期などは、LAモーターショーで発表される。現状では、来年の春以降の発売になる公算が高い。
Photo source:BMW
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