快速にして優雅なGT、新型パナメーラGTS

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ポルシェは、2代目パナメーラの「新型GTS」を発表した。新型GTSは、パナメーラSと、パフォーマンス志向のパナメーラ ターボの間に位置する、スポーティなGTモデルだ。

 

現行のGTSよりもパワーアップし、足回りにも磨きが掛かった新型GTS。

 

早速、その中身を拝見するとしよう。

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▶20ps/100Nm向上した新型エンジン

新型パナメーラGTSのエンジンは、4.0ℓV8ツインターボを搭載。460ps@6,000–6,500rpm/620Nm@1800-4,500rpmを発揮。低回転域からトルクフルな、2代目GTSの新型エンジン。現行の4.8ℓV8よりも、20ps/100Nm向上している。

 

トランスミッションは、8速PDKが組み合わされ、ポルシェ・トラクション・マネジメント(PTM:ポルシェ版4WD)を介して、四輪全てを駆動する。

 

パフォーマンスは、0-100㎞/h加速が4.1秒。最高速度は、GTSが292㎞/h。一方、ワゴンモデルのGTSスポーツツーリスモは、289㎞/hだ。およそ2tの巨体とは思えない、見事な快速ぶりだ。

 

GTSは、スポーティなGTモデル。スポーツエキゾーストシステムも標準装備だ。音による愉しみも、パナメーラSより官能的。

 

▶巨体を思わせないコーナリング

新型GTSは、可変エアサスペンションを標準装備。新型カイエンで、ポルシェとは思えない、上質で快適な乗り心地を提供したエアサス。今回のGTSでは、その実力や、いかに。

 

より攻めの走りに応えられるよう、車高は、パナメーラSより10㎜ローダウンされている。ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント(PTSM)により、高速コーナリングを見事にこなす。オプションで、後輪操舵も設定可能だ。

 

空力対策としては、GTSは、アクティブリアスポイラーを装着。GTSスポーツツーリスモは、アクティブルーフスポイラーを装着する。これらによって、高速走行時の安定性は、さらに増す。

 

ホイールはGTS専用デザインの20インチ。ホイール奥に鎮座するブレーキは、フロントローターが390mm。リアのローターが365mm。ブレーキキャリパーは、レッド。巨大で強力なブレーキだ。

 

エアサスのおかげで、普段は上品な高級サルーン。高速道路では、スロットルを開けた途端、獰猛なスポーツカーに豹変。この両極端なキャラクターが、何とも魅力的。

 

▶外観と内装のGTS仕様

外観は、「スポーツ・デザイン・パッケージ」というGTS仕様となる。フロントバンパーのエアインテーク、サイドエアアウトレット、サイドウィンドウトリム、スポーツエキゾーストシステムのテールパイプ、そして「GTS」のロゴが、ハイグロスブラック仕上げとなる。

 

内装は、ブラックレザーとアルカンターラが組み合わされた専用スポーツシート。ヘッドレストには、「GTS」のロゴが刺繍されている。そして、パドルシフト付きのマルチファンクションステアリング(ヒーター付き)、ブラッククローム仕上げのアルミ製トリムが、レーシーな雰囲気を盛り上げる。ここまでは、標準装備。ご安心あれ。

 

オプションの「GTSパッケージ」を選ぶと、インストゥルメントパネル中央のタコメーター、リアエンドの「GTS」のロゴの色など、他にもたくさん、自分仕様にカスタマイズできる。そして、2代目GTSでは、パナメーラ初となる、ヘッドアップディスプレをオプションで、選べる。ディスプレイの表示内容や、色を自在に変えられるようだ。

 

さすがは、オプションで儲ける天才、ポルシェ。

 

▶今後の展開

オーダーの受付は、欧州では既に開始されている。価格は、GTSがおよそ1,800万円。GTSスポーツツーリスモは、およそ1840万円。パフォーマンスは、やや劣るが、普段の使い勝手やロングドライブ、そして「バリューフォーマネー」を考えると、メルセデスAMG CLS 53 4MATIC+も魅力的だ。

 

Photo source:PORSCHE

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