BMWは昨日、7代目となる新型3シリーズを発表した。BMWのエンスーなファンのためであろうか、早速「Mパフォーマンスパーツ」なるアフターパーツの発表をした。
5年の歳月を掛けて造り込まれた最新の3シリーズは、見た目と中身共にスポーティな味つけは健在。しかも、ライバルCクラスを超えるべく快適性や実用性のアップデートも抜かり無い。
全方位で洗練されたその出来栄えに、やや優等生にシフトしたかと思われたが、そこはBMW。「駆け抜ける歓び」を標榜するスポーツセダンとしてのアイデンティテイは健在である。その証こそ、早々に発表された「Mパフォーマンスパーツ」だ。
では早速、スポーツセダンの意地を形にした数々のパーツを見ていくとしよう。
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▶素直にカッコいい「エクステリアパッケージ」
「Mパフォーマンスパーツ」は、3シリーズのスポーティなキャラクターを、より突き詰めるものであると同時に、パフォーマンスを向上させるものでもある。したがって、エクステリアのMパフォーマンスパーツの最重要ミッションは、ダウンフォース増大にある。50:50の理想的な前後重量配分と低重心に、Mパフォーマンスパーツによるダウンフォース増大を足し込み、ロードホールディング性能、切れ味鋭いハンドリングをさらに高い次元へと引き上げる。
3シリーズの走りを高めるパーツは、フロントスプリッター、サイドスカート、リアスポイラー、リアディフューザーが用意される。これらのパーツは、カーボン製、グロスブラック、マットブラックの3種類から選択可能だ。
精悍な3シリーズの顔つきをさらに男前にするパーツとしては、グロスブラックのキドニーグリル、カーボン製のミラーキャップがあり、駐車場で佇む姿を想像すると、素直にカッコいいと心の中で呟いてしまう。
その他には、好き嫌いが分かれるだろうフロントドアの下部に設けられたMパフォーマンスのサイドシルフィルム、Mパフォーマンスデザインのテールライト、チタンとカーボンの混合素材で造られたテールパイプがある。
▶存在感抜群のブレーキとホイール
「Mパフォーマンス18”ブレーキングシステム」は、ブルーではなくレッドの巨大なブレーキキャリパーを備える。見た目のインパクトだけでなく、スポーツドライビングに耐えうる強力なブレーキ性能を発揮する。実際は、18インチではなく14.5インチのフロントローターは、軽くて耐久性に優れる。フロント4ピストンのブレーキキャリパーは、アルミ製となり、バネ下重量の軽量化に貢献。このようなブレーキングシステムにより、サーキットでの過酷なブレーキングが連続する場面でも、破綻を許さないという。
見た目と実を備えたブレーキングシステムに組み合わされるホイールは、18インチのダブルスポークのホイールと、20インチの鍛造ホイールである。とにもかくにも、20インチのホイールは、巨大なレッドのブレーキキャリパーと相まって、「M3」と見まがうような強烈な存在感を放つ。
Source : BMW
▶真のドライバーオリエンテッドなコックピット
Mパフォーマンスの仕立てはコックピットにも及ぶ。まず目に入るのは、「12時の位置」にレッドのセンターストライプが鎮座するMパフォーマンスステアリングだ。より握りやすい形状のグリップ部分は、アルカンターラ製。しかも、ステアリングのスポーク部分にはカーボン製パネルがあしらわれている。今までにない演出だ。さらに、ステアリングの奥に見え隠れするパドルシフトは、カーボン製。たまらない。
その他には、ダッシュボードやセンターコンソールにカーボン製パネルがあしらわれており、レーシーな雰囲気造りが一貫されている。
そして、「Mパフォーマンス・ドライブ・アナライザー」というものも用意されている。これは、サーキット走行時のタイムはもちろん、様々な車両情報などを記録し、分析できるアイテムだそうだ。
発売時のガソリンエンジンは、2.0ℓ4気筒ターボの320iと330iの2種である。これまで紹介してきたパーツは、BMWの直列6気筒向けに開発されたように思われる。しかし、今日この時点で発表しているということは、新型3シリーズ発売時の2.0ℓ4気筒ターボが、「Mパフォーマンスパーツ」を装着することで、サーキットでも楽しめるぐらいの性能を備えている証なのかもしれない。そう考えると、尚更、新型3シリーズへの思いが募ってくる。
▶今後の展開
価格等の具体的な詳細は明らかにされていない。発売時には、オプションの一つとして展開されるのだろう。これだけ魅力的なものを用意されると、すぐに予算オーバーになってしまいそうだ。とにもかくにも、新型3シリーズを早く、見て触って確かめたい。新型3シリーズよ、欧州と日本の同時発売はダメだろうか?
Photo source:BMW
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