待ちに待った2020年型のアウディS3が登場した。
新型アウディS3は、いまだ発表されていない新型ゴルフRと兄弟車となるだけに注目せざるを得ない。
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▶男前に進化した外観
まずもって喜ばしいのは、S3歴代No.1の端正な顔つきだ。「初代クワトロ」や「スポーツクワトロ」をモチーフにした最新のアウディデザインを象徴するルックスは、精悍でスポーティ。ボディの輪郭もキリリとしおり、男らしい。とりわけ、ボンネットやショルダーラインのプレスは、見事というしかない。
2代目A1の見事なイメチェンを目の当たりにして、期待はしていたのだが、アウディはその期待にしっかり応えてくれたようだ。
▶ボディスタイルのラインアップ
新型S3のボディスタイルは、5ドアハッチバック(スポーツバック)とセダンが展開される。新型S3は実用性を磨き上げ、荷室容量を現行よりも30リットル拡大。デザインや洒落っ気よりも、実用性をとことん突き詰める姿勢が、いかにもドイツ車らしい。
質実剛健にして、武骨。This is German cars.
▶パワーは控えめ目
新型S3のエンジンは、新型ゴルフGTIに搭載されるエンジンをさらにパワーアップさせたもので、310ps/400Nmを発揮する。0-100km/h加速は4.8秒。最高速度は、250㎞/hに達する。
メルセデスAMG A45Sが登場した現代にあって、新型S3の「数値」はパンチに欠ける感が否めないが、新型S3のライバルであるメルセデスAMG A35(306ps/400Nm)や、BMW M135i xDrive(306ps/450Nm)と比べると横一線なので、パフォーマンス的には合格点なのだろう。
最近の御三家の傾向からすると、S3、AMG A35、BMW M135i xDriveはゴリゴリのハイパフォーマンスではなく、「プレミアムなハイパフォーマンス」という位置づけなのだろう。一段上の乗り心地だけでなく、一段上の運動性能をたまには楽しみたいという顧客が相当数いるという裏返しなのかもしれない。
ゴリゴリのハイパフォーマンスカーを求める人からすると、この手のクルマはバランスが良すぎてパンチに欠ける、刺激が少ないという評価になってしまうのだろうが、世の中が求めているのだからメーカーはそれに応えざるを得ない。
Photo source:Audi
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