【動画解説】AMG A35トラックペースとは？

メルセデスが送り込んだゴルフRへの刺客、「AMG A35 4MATIC」。昨年10月のパリモーターショーで発表されて以来、日本でも注目度No.1のホットハッチである。

およそ1年の歳月を経て、今年の夏から秋にかけて、「AMG A35 4MATIC」がいよいよ日本上陸となりそうだ。

日本中のホットハッチファンの注目の的であるAMG A35であるが、タイトルの「AMG A35トラックペース」とは一体何か。AMG A45との間に位置する新たなモデルなのか…

▶AMGトラックペースとは？

AMGをよくご存知の方はお気づきかと思うが、「AMGトラックペース」とは、サーキット走行でのドライビング支援システムのことである。安全運転をサポートする運転支援システムとは真逆で、サーキットでいかに速く走るかをサポートしてくれるシステムだ。これが、なかなかビジュアル的にエンスーの心を鷲掴みものなのだ。

「AMGトラックペース」は、「ハイ、メルセデス」でお馴染みのインフォテインメントシステム「MBUX」に搭載されている。全てのデータは、センターコンソールにあるタッチスクリーンモニターに映し出されるので、視線をそれほど動かさなくても確認できる。本格志向の方は、オプションのヘッドアップディスプレイを選択すれば、そこに各種データを表示することも可能だ。

機能としては、目標タイムの設定、ラップタイムやセクタータイムの計測の他に、走行中のエンジンの回転数や出力、各コーナーなどでのステアリングの舵角、アクセル開度やブレーキ開度、0-100㎞/h加速のタイム、縦横加速度など80項目に及ぶデータを記録収集し、自分のドライビングスキルを詳細に分析できるようになっている。これがあれば、タイム更新と同時にスキルアップも可能かもしれない。

そして、これらのデータは、これまでの走行に対して「速い」場合は緑で表示され、「遅い」場合は赤で表示される。したがって、ドライバーは、走行中に自分はこれまでより「速く」走れているかを直観的に確認しながらタイムアタックに臨める。

▶AMGトラックペースの動画解説

では早速、動画に出てくる順序に沿って、AMGトラックペースで表示されるデータについて解説する。

①ドライバー独自の走行ルートの設定：タッチパッド上を指でなぞり、決定したらタッチパッドを押すと、コース内でのドライバー独自の走行ルートを設定できる。なお、独自ルートは黄色で表示される。

②各種タイムの記録：サーキット走行中、ラップタイムやセクタータイムを自動で計測および記録してくれる。動画では、中央部にセクターごとに分けられたコースが表示される。コース上部にはこれまでとのタイム差、コースの右側にはセクターごとのタイムとこれまでとのタイム差が表示されている。

③パフォーマンスデータの表示：80項目に及ぶデータから任意のパフォーマンスデータが表示される。動画では、上から、ステアリングの舵角、エンジン回転数、アクセル開度が表示されている。

④パフォーマンスデータの比較表示：任意のパフォーマンスデータについて、これまでの走行に対して「速い」場合は緑で表示され、「遅い」場合は赤で表示。動画では、タイム、エンジン出力、エンジン回転数が緑と赤で比較表示されている。

⑤0-100㎞/h加速のタイム計測：ローンチコントロールを起動させると、F-1のシグナルが表示される。オールレッドからオールグリーンになったら、アクセル全開でスタート。走り始めると、ディスプレイの左上から、タイム、スピード、進んだ距離が表示され、中央部には、50㎞/h到達時には大きく「50㎞/h」と、100㎞/h到達時には大きく「100㎞/h」と表示される。ちなみに、動画では、0-100㎞/h加速のタイムは、4.9秒から5.0秒…公表タイムより遅いのだが…

以上を踏まえて、動画を見てみよう！