現行のM3よりも魅力的な性能を手に入れた新型M340i xDrive。新型とは言え、うん百万円の追加費用を払って、「M」を手に入れることは、本当に合理的なのだろうか?そう疑問を投げかけてくるほど、新型M340i xDriveは、出来が良い。
しかし、コードネーム「G80」と名付けられた「新型M3」は、そんな疑問を持った自分が馬鹿だった?と思わせるほど、非日常の「駆け抜ける歓び」を堪能できるクルマへと昇華するようだ。
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▶性格の異なる3種のM3
新型M3には、後輪駆動と四輪駆動の2つのモデルが用意されることは、前回の記事でもお伝えした。そして、今回新たな情報として、パワーの異なる3種類のエンジンが新型M3に設定されるようなのだ。
異なる3つのエンジンパワーによって、組み合わされるトランスミッションと、設定される駆動形式が違ってくる。このような「異なる性能=性格」によって、これまで以上に、自分が思い描く理想の「M3」を選ぶことができるのだ。
▶ベーシックモデル「ピュア」
新型M3のベースモデルは、BMW社内では「ピュア」と呼ばれている。エンジンは、新型S58エンジンこと、3.0ℓ直列6気筒ターボを搭載。パワーは、445psを発揮する。組み合わされるトランスミッションは、マニュアルかZF製8速ATのいずれかを選択できる。ちなみに、マニュアルを選べるのは、この「ピュア」だけである。
マニュアルが選べるとだけあって、ターゲットは硬派なエンスー。駆動形式は、もちろん後輪駆動のみ。四駆の設定はない。まさしく、これまでの伝統的なM3の正常進化版といったところだ。
▶中間モデルの「レギュラー」
新型M3の中間モデルである「レギュラー」は、「ピュア」よりも強力なエンジンを搭載する。同じS58エンジンであるが、パワーが30ps増しの475psを発揮。組み合わされるトランスミッションは、ZF製8速ATのみで、M5と同じ四輪駆動(M xDrive)となる。
「ハイパワー+四駆」という公式を持つライバルのC63やRS4を意識した、最新型のM3だ。
▶トップモデルの「コンペティション」
新型M3のトップモデルである「コンペティション」は、M5では?と思わせるほどの暴力的なパワーを備える。500psだ。V8ではなく、ストレート6でこのパワー。恐ろしいほどにパワフル。公道では、決して使い切れないどころか、試すこともできない怪力だ。
これほどの怪力である、駆動方式はM5と同じ四輪駆動(M xDrive)。トランスミッションは、「レギュラー」と同じく8速ATのみの設定となる。
怒涛のパワーを路面へ伝える足元は、前後でサイズの異なるホイールを履く。前輪が19インチで、後輪が20インチだ。一方、「ピュア」と「レギュラー」は、前後ホイールの組み合わせは、18インチと19インチになる。
全てのMモデルには、もちろんであるが、可変ダンパー、Mスポーツディファレンシャル(BMW版LSD)、M専用スポーツシートが装備される。
▶今後の展開
新型M3は、今年の秋以降に発表され、2020年中の発売が予定されている。この発売からやや遅れて、待望の新型M3ワゴンや、新型M4もデビューするだろう。
Photo source:BMW
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